カウンセリング希望の方や
本研究に関するお問い合わせ

研究概要

Research Summary

この研究を始めたきっかけ

わたし(小川千里)は2001年に経営学分野の大学教員になりました。

大学生アスリートらと過ごしていると、「嬉しい」「楽しい」などのポジティブな感情表現は、大学では考えられないほど奇想天外・抱腹絶倒で、その幸せと感謝は計り知れないと感じます。

しかし、一方で彼らにはいろいろな悩みや困難があることを知りました。 間違っていたのか、競技経験のないわたしに多くのアスリートが声をかけてくれました。経営学領域のキャリア支援のわたしの専門性が役立つと思ったのかもしれません。

でも、わたしの能力では全然彼らを救えないと思いました。

どうしたらいいか、わたし自身が迷走していたとき「臨床心理学」に出遭い、 幸運にも2012年放送大学大学院に入れてもらえました。

そして、臨床心理学の勉強や研究を専門的に始めることにしました。

この研究を始めたきっかけ

研究内容

わたしたち「アスリートのこころとキャリアのサポートグループ」はアスリートの心理サポートをしています。
カウンセリングを専門とする小川千里(Olivia C. OGAWA)がリーダーとなって、「スポーツ臨床」という領域で、心理学の四つの学術分野(臨床心理学、スポーツ臨床:スポーツ心理学、カウンセリング心理学、キャリア論:経営学)の知恵を結集しながらサポートを行っています。

学術的概念図の説明

このグループでは、アスリートのこころの成長・キャリア形成をマーシャの自我同一性地位分類とエリクソンの心理社会的発達理論(発達臨床心理学)に位置づけ、中込のスポーツ臨床の研究、スーパーのキャリア発達段階説を融合し、特に大学生アスリートを対象に 「依存四類型」モデルを提示しています。

そして、依存四類型に基づいたサポートを展開しています。大学生アスリート個人の競技生活やキャリアだけではなく、國分の SGE(構成的グループエンカウンター)によるチーム支援、子どもやユース世代、そして指導者や家族もサポートします。

クリックすると図が大きくなります

グループでのプロジェクト

このグループでは、現在次のようなプロジェクトを進行中です。

・統計的調査
・インタビュー調査と心理検査
・カウンセリングなどのサポート方法の開発と実践

論文執筆、学会発表、シンポジウム等の開催を行っています。詳しくは、 研究業績をご覧ください。

クリックすると写真が大きくなります